広告代理店のしごと

今日、制作会社との打ち合わせのあと、後輩に、

「みんな人に頭を下げるがいやなんだよ。

 (営業は)その間に立って両方に頭を下げるのが仕事なんだよ」

と言った。

 

以前、読んだ記事で、

「ネットの広告業界では、

 広告代理店を介さずに直接取引をすることが多いが、

 面と向かってメディアも広告主も本当のところが言いづらい。

 結果、いい広告ができないので、やはり広告代理店は必要だ。」

というものがあった。

 

それをふまえて、後輩に話したわけだが、

彼がやるせない表情を見せたので、

あらためて自分に「本当にそうだろうか」と問いかけてみた。

 

すると、

自分の会社の社員同士が、

言いたいことを言えなていない状況を思い出した。

一見、無関係にも思えるが、根は同じだと感じた。

 

社員と社員の間に代理店は入らないが、

社員同士のコミュニケーションを生むために、

コンサルを雇う会社もある。

実際にそういったセミナーに参加したことがあったが、

そういったコンサルにお金を払うのはムダだと感じた。

 

であれば、

会社と会社であっても、

本来は意思の疎通ができなくてはいけないのだろう。

それは、

頭を下げる謙虚さであり、

見栄を張らないことであり、

相手に伝わる言葉を探す努力をすること、

ではないだろうか。

 

それができていないのは自分もそうだし、

会社ができていないのであれば、

もっと自分から率先して行動で示さないといけない。

翻って言えば、

そうした思考が日常となることで、

広告代理店のしごとも異質のものになっていく気がした。