娘の描いた家族の肖像画

三歳の娘が、

家族の肖像画を描いてくれた。
 
お父さん(私)
お母さん
ユイ
モモカ(一歳)
 
最初はなんだか分からなかった。
 
ただの四本の線。
 
嫁さんに言われて、
はじめて家族の絵を描いたのだと分かった。
一瞬、
「やれやれ」という苦笑がこぼれた。
 
が、次の瞬間には、
想像していなかった感動が、こみ上げてきた。
 
一人一人、色を変えている。
モモカもいる。
私もいる。
 
「ああ、そうか」
と理解できた気がした。
 
家族に対する安心、愛着。
そして、それを守っていくことが、
尊いということ。
 
あの子はそのことを、
無邪気に、
なんのてらいもなく、
自分の内から外へ表現してみせたのだ。
 
うれしかった。
同時に、
このまま育ってくれるかと、
不安になる。
このまま育つようにしてやらなくては、
と自分に言い聞かせた。
 
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